検索

でき上がるまで1分20秒⁉プロ直伝!おいしくて簡単な親子で作る親子丼!

その他
でき上がるまで1分20秒⁉プロ直伝!おいしくて簡単な親子で作る親子丼!

大人も子どもも大好きな親子丼。

お肉はぷりぷり、卵はとろふわに作りたいところですが、火が入りすぎてしまったり、1人分ずつ作るのは難しかったりで、なかなかいつもおいしく作るのは難しいですね。

そこで、今回、親子丼を作って40年、「鶏焼き 辰の字」店主の磯野辰成さんに、「家庭でも簡単においしく!親子丼の作り方」を教えて頂きました!

もくじ

    老舗鶏料理店「鶏焼き 辰の字」

    親子丼の作り方を教えてくれたのは、東京築地にある、老舗鶏料理店「鶏焼き 辰の字」店主、磯野さん。
    1985年の開店以来、国産チキンを使ったこだわりの鶏料理で人気のお店です。
    40年間、毎回どうすればおいしくなるかを試行錯誤して行き着いた親子丼はとてもシンプル。ぷりぷりの鶏肉と、ふわとろの卵がたっぷり乗っています。

    鶏肉のおいしさを活かして出汁を取るために、一人前160グラムもの鶏肉を使用。
    トロトロの卵を食べるため、どんぶり用のスプーンが用意されています。

    国産チキンはぷりぷりでありながら弾力があり、かむと柔らか。味はくどくなく、何度でも食べにきたいと思う親子丼。一口食べるとおいしさに感動し、量が多いにもかかわらず、ぺろりと食べられてしまいます。

    こんな親子丼を家庭でも作れたらうれしいですね。
    店長の磯野さんが、家庭で作りやすいように研究してくださったレシピを紹介します!

    手軽でおいしい!親子丼の作り方

    親子丼には玉ねぎやネギ、シイタケを入れるものもありますが、ここでは鶏肉と卵のみの基本の親子丼の作り方を紹介します。
    まずは基本通りに作って、アレンジを加えてみてくださいね。

    親子丼材料(1人分)

    • 国産の鶏肉(モモ肉が望ましい)                  100グラム
    • カツオで出汁を取った市販のめんつゆ(少し濃いぐらいの味に希釈する)80CC
    • 卵Mサイズ                             2個
    • お米                               100グラム

    ※ご飯の量を減らす場合はめんつゆの量、お肉なども様子を見ながら減らす

    調理器具は直径15センチのフライパンが使いやすいです。
    ない場合は、家庭にある直径15~18センチの片手鍋でも代用できます。
    片手鍋で作る際は、器に盛りつけるのが少し難しくなりますのでご注意ください。

    親子丼作り方の手順

    1.米を洗う
     1回目の水はすぐに捨てて、流水でさらさらとかき混ぜる程度でよい
    2.米を炊く
     給水はしない。固めに炊きあがるように、水量をメモリより少なめにすると良い
    3.鶏肉と卵を冷蔵庫から出し、常温に戻しておく
    4.ご飯を炊いている間に、鶏肉を切る
     1つ10グラムになるように小さく切り、1人分100グラムにわけておく

    ご飯が炊けたら

    5.ご飯を器によそっておく
     火を付けたら約1分20秒でできるので、ご飯を先に準備しておきましょう
    6.フライパンにめんつゆを入れる

    7.すぐに鶏肉を入れ、固まらないようにばらけさせる。中火(1分しか加熱しないのでここから手早く)。

     周りがぶくぶく泡立って中央が泡立っていなかったら火が強すぎる目安。少し火を弱めましょう。途中で一度鶏肉を裏返します。
    8.鶏肉を煮ている間に卵を割ります。角や注ぎ口のあるボールだと卵液を入れやすいでしょう。かき混ぜるのは3回ぐらいで充分です。
    9.ぶくぶくしている状態で1分経ったら卵液を細くぐるぐると回し入れます
    10.かき混ぜないで、卵が柔らかめがお好みの場合は蓋なし、固めがよい場合は蓋をして20秒煮ます。
    11.火を止めて、ご飯をよそった器に具を滑り入れて完成!


    火をつけてから約1分20秒で完成するため、  めんつゆ、卵、ごはんの準備をしてから始めましょう。
    火力、時間などは、ご家庭のコンロや鍋の厚さによって変わりますので、火の通り具合は大人がチェックしてあげてください。
    低学年のお子さまなら、火を使わない工程、高学年のお子さまなら、慣れると1人で作れるかもしれません。
    「自分で作れる」という経験は、自信にも繋がります。親が疲れている時には「親子丼作るね」と言ってくれるかもしれませんよ。

    親子丼を作るうえでの豆知識

    親子丼を作るうえでの豆知識を紹介します。

    親子丼に使うのはかつお出汁でとっためんつゆ!

    出汁を取るにはカツオ、昆布、煮干し、シイタケ、などありますが、磯野さんのお勧めはかつお出汁。煮干しだと臭みが出てしまい、シイタケだとくどくなってしまうそうです。
    ただ、アレンジとして具を足す場合は、違うものの方が合うことがあるかもしれません。どの出しが合うか、試してみましょう。

    出汁を使うなら顆粒出汁!

    本来ならかつお節を煮て取る出汁。おいしくても手間がかかります。そんなときに便利なのが顆粒出汁です。袋から振り入れるとすぐに使えるので便利ですね。
    磯野さんによると、親子丼の調味料としてめんつゆを使わず、出汁や醤油などを使って作りたい場合は、なんと顆粒出汁がお勧めだそう。理由は「ムラにならないから」。手軽に挑戦できますね。

    卵の黄身の大きさはMサイズとLサイズで変わらない!

    磯野さんがお店で使っている卵のサイズはMサイズ。Lサイズにすると、黄身の大きさはそのままで、白身が多くなるそうです。だから、親子丼を作るときはMサイズの卵。目玉焼きを作るときにはLサイズだとよいですね。

    鶏肉を1つ10グラムに切れば1分強で火が通る!

    鶏肉の生煮えが心配で、つい火を入れすぎてしまう事はないでしょうか?紹介していただいたレシピでは、鶏肉を煮るのにたった1分!常温に戻した鶏肉を1つ10グラムに切れば、充分火が通るのだそうです。もし、もっと大きめに切る場合は、煮る時間を多めにしてくださいね。
    (火力によって加熱時間が変わるため、鶏肉に火が通っているかはよくご確認ください)

    鶏肉も卵も常温で!

    鶏肉も卵も常温にするのは、火のとおりがムラになるのを防ぎ、毎回同じぐらいの時間で出来上がるようにするため。鶏肉は、暑い時期に長時間常温に置いておくと傷んでしまうので、ほどほどに!

    くどさをなくすには鶏肉の皮を半分落としておく!

    親子丼のくどさをなくすために、お店では脂分がたくさんの皮を半分落としておくそう。家庭で作るときにも余裕があればやってみてください。落とした皮は甘辛く煮たり、他の料理にも使えますよ。

    「トッピングと本体はStand by meじゃないと!」

    トッピングに三つ葉や絹さやなどを使う場合もありますね。その時に注意するのは「季節感」。奇をてらったものではなく、季節のものをトッピングするのがいいそう。春は山椒の葉、夏は赤じそ、青じそなど、目にも楽しいですね。

    親子丼の始まり

    そもそも親子丼の起源はどこにあるのでしょうか?農林水産省のホームページによると、

    ”東京においては明治20年頃、軍鶏料理専門店「玉ひで」で鶏すきの締めに残った肉と割り下を卵とじにしてご飯とともに食べていた客がおり、これを「親子煮」と呼んでいた。のちの明治24年、玉ひで五代目秀吉氏の妻・とくさんがこの親子煮を食べやすくご飯にのせて一品料理としたのが「親子丼」の始まりとされる。”
    引用:農林水産省うちの郷土料理

    とあります。
    東京から全国各地に広がり、地域ならではの「親子丼」があるようです。
    少し紹介しましょう。

    関東エリアの親子丼

    玉ねぎを使用した、甘辛い味付け。鍋に出汁汁と調味料を入れ、煮立ったところに玉ねぎと鶏肉を入れる。煮あがったら卵でとじる。

    関西エリアの親子丼

    玉ねぎではなくネギを使用。あっさりとした味付け。

    宮崎県の親子丼

    チキン南蛮や鶏肉の炭火焼きなどが有名な宮崎県。関東、関西とは異なり、鶏肉、タマネギ、干し椎茸、ニンジン、大根と溶き卵を煮込んだスープを、ごはんの上にかける。

    宮城県のはらこ飯

    宮城県の郷土料理。同じ親子でも、鶏と卵ではなく、鮭といくらを使用。鮭の煮汁で炊いたご飯に、炊いた鮭とイクラをのせたもの。

    大阪のいとこ丼など

    大阪を中心とした関西エリアで食されている。鶏肉の代わりに鴨肉や合鴨の肉が使われたもの。
    他に、他人丼(牛肉または豚肉と卵)、木の葉丼(カマボコの薄切りと青ネギと卵)、ハイカラ丼(あげ玉または細かいかき揚げとタマネギなどと卵)、衣笠丼(油揚げと青ネギと卵)、若竹丼(タケノコとワカメと卵)などがある。

    親子丼アレンジのポイント

    親子丼をアレンジするポイントは

    • 一緒に煮る具材
    • 具材に合わせた出汁や調味料
    • トッピング
    • 火の通し方(煮る、焼くなど)

    などが考えられます。
    まずは、基本の作り方通りに作ってみてから、アレンジを考えてみるとよいですね。
    アレンジを考える際は、誰に食べてもらいたいか、その相手はどんなものが好きか、などからも検討してみましょう。

    鶏肉に関する記事はこちらから!
    夏や冬の自由研究にピッタリ!鶏肉のおいしいレシピを考えよう!
    アレンジのヒントはこちらの記事も!
    夏や冬の自由研究にお料理!おいしいレシピを考えよう!

    手軽でおいしい親子丼。プロの味を参考にオリジナルを作ってみよう

    紹介したレシピは簡単においしく作れる親子丼でした。取材させていただいた「鶏焼き 辰の字」さんでは、親子丼の調味料として1週間以上も仕込みにかかる「かえし」を使用。(かえし:醤油、砂糖などを煮て作った調味料。ここに出汁を入れたものがめんつゆ)
    どんなアレンジにするかの参考に、プロの親子丼を味わいに行くのもいいですね!
    鶏焼き 辰の字

    豪華景品が当たる親子丼ワークショップ開催!

    みらいいと、日本食鳥協会がコラボして開催する、親子丼ワークショップを開催!
    親子丼ゲームに仕込まれたバグを、クイズに答えて直そう!
    参加特典として、ワークショップに参加すると、抽選100名様に【エバラ焼肉のタレ(3本入り)】をプレゼント!
    さらに、【国産チキン 名古屋コーチン】をプレゼントする企画も!
    ぜひ皆さんのご参加をお待ちしております。
    <開催概要>
    日時:
    ① 2024年7月21日(日)10:00〜11:00 ※小学1-2年生向け
    ② 2024年7月21日(日)13:00〜14:00 ※小学3-6年生向け
    ③ 2024年7月22日(月)10:00〜11:00 ※小学3-6年生向け
    ④ 2024年7月22日(月)13:00〜14:00 ※小学1-2年生向け
    会場:オンライン(Zoom)
    参加費:無料
    申込:必要 
    持ち物:白紙(A4サイズ)4枚程度 / 太字のマジックペン
    申込される方は以下のフォームよりお申込みをお願いします。
    当日のZoomやその他詳細情報は申込完了メールにお送りいたします。
    素敵な景品が当たるかも?!親子丼ワークショップのお申込みはこちらから!

    関連記事